【97】やまもも

4代目理事長の中川藤一が上梓したもので、日本の百樹木についてのエツセイです。木偏(もくへん)のものを集めています。1986年12月12日に日本経済新聞の1面、春秋にとり上げられ大きな反響を得て、経営者自身の執筆出版の先駆けとなりました。写真はウッドリーム2階に展示してあります木偏百樹。

やまもも

やまもも


常緑高木。雌雄異株。高さ20~25mになる。本州中部以西、四国、九州、 台湾、フィリッピン、マレーシア、中国南部に分布する。 庭園樹、公園樹として植えられ、果実は食用、樹皮 は揚梅皮といい薬用に、草木染に使われる。
4月に開花して果実は直径1~2cmで夏冷やして塩 をかけると一層甘く、暑い真夏になると思い出して売っている果物店を探し回る事になる。
徳島県、高知県のものは大きく美味で、シュンが短 いので1週間も知らずにいると1年間食べられない事になる。
枝が折れやすいので子供の頃取りに登って枝が折れ、落ちた思い出が残っている。
 白色から赤色にそしてうれると紫色になる。
砂糖漬 にもして料亭に出される。
繁殖は実生によるが、果実をとる品種は実生苗に接木をする。
大気汚染には強く日当りが良く寒風のあたらない所を好む徳島県の県木であり、高知県の県花である。