【91】もも

4代目理事長の中川藤一が上梓したもので、日本の百樹木についてのエツセイです。木偏(もくへん)のものを集めています。1986年12月12日に日本経済新聞の1面、春秋にとり上げられ大きな反響を得て、経営者自身の執筆出版の先駆けとなりました。写真はウッドリーム2階に展示してあります木偏百樹。

もも

もも


落葉小高木。中国原産、日本には古くから渡来。
世界温帯中南部 各地に栽培されているが、日本では福島県、山形県、山梨県、岡山県の諸県が主産地である。
花は白色、淡紅色、紅色で葉より少し先に開く。3 ~4月に肌暖く感じる頃咲く。
桃源境というにふさわしい時期に単、重、種々の花を開く。
桃の節句は女の子の祭りとして災厄をはらうという古代信仰の伝統によるものだ。
桃の花は咲きはじめは色は淡いが5日、一週間と経 つに従って色香を増して来る。
実は7月が最盛で夏の果物の女王である。
そのため品種も多く、「水密桃」「大久保」「白桃」「白鳳」などがある。
他の果実と違って木の寿命が15~20年と短いので品種の移り変りがはげしい。
我が家の桃の葉は孫のあせもの良薬で葉を布を袋に入れて風呂につければ1、2回で全快する。
中国4000年前の詩経の桃夭という詩がある。
桃之夭々。灼々其華。之子干嫁。宜其室家。
桃之夭々。有?其実。之子干嫁。宜其家室。
桃之夭々。其葉蓁々。之子干嫁。宜其家人。