【74】ひのき

4代目理事長の中川藤一が上梓したもので、日本の百樹木についてのエツセイです。木偏(もくへん)のものを集めています。1986年12月12日に日本経済新聞の1面、春秋にとり上げられ大きな反響を得て、経営者自身の執筆出版の先駆けとなりました。写真はウッドリーム2階に展示してあります木偏百樹。

ひのき

ひのき


常緑高木。高さ30m、直径1m~2mになる。本州岩手県以南、四国、九州に分布する。
日本の人工林で一番多い杉よりやや乾燥に耐えるので山地の中腹以上に多い。
葉は小型の鱗片葉が十字対生、裏面に白色のY字形気孔群がみえる。
春に短い小枝の先に開花し球果はその年の秋に球形の1~1.2cmの実が成熟する。
材は辺材と心材の差少く淡黄白色、心材は淡紅色から淡黄褐色、年輪明瞭、木目が少なく辺材は細かく緻密である。
光沢、香気あり美麗、高雅、比重は平均0.44で、加工しやすく、狂いにくい。耐久性が強く腐らず、長期(1500年)の使用にも耐え強度も落ちない。
日本固有の最優良建築材、建物の柱、土台、風呂桶、仏像、器具、卓球用のラケット等用途は広い。
伊勢の遷宮材はすべて桧、次は昭和68年で、10000立方メーターの桧材を使用する。今は木曽に頼り、250年生材をそのために残している。飛鳥時代から神社は桧皮ぶきが出現した。
“火の木”からヒノキの名が出たように火を起すのに使用される。
長崎県の県木。