【70】はぜのき

4代目理事長の中川藤一が上梓したもので、日本の百樹木についてのエツセイです。木偏(もくへん)のものを集めています。1986年12月12日に日本経済新聞の1面、春秋にとり上げられ大きな反響を得て、経営者自身の執筆出版の先駆けとなりました。写真はウッドリーム2階に展示してあります木偏百樹。

はぜのき

はぜのき


落葉高木。雌雄異株。「ハゼ、ロウノキ、ハゼウルシ、トウハゼ、リュウキュウハゼ」等、栽培が古いので方言が多い。
高さは10mにもなる。元来は蝋燭のろうを採るために栽培されたものから野生となったもの。
徳川時代は紀州での製造が多く我が家の先祖も紀州日高川流域で江戸送りの和蝋燭販売の組合を作り組合長をしていた記録が残されている。
暖帯樹で本州関東以西特に紀州)、四国、九州、済州島、沖縄、台湾、中国、インドネシアに分布。果皮から製蝋、秋に葉は真紅の紅葉となる。
幹に傷をつけると白い漆液が出るが漆としての用途は余りないがよくかぶれる。
私が小学生の頃、学芸会の一週間前の遠足に櫨を切って杖にしたため顔やら手足がかぶれて、主演の私が出られないでは大変と近くの硫黄の温泉に入れてもらってやっと学芸会に間に合った事があった。
心材が黄色で黄染に用いられる。
昔は弓の材料にも使われた。