【24】きり

4代目理事長の中川藤一が上梓したもので、日本の百樹木についてのエツセイです。木偏(もくへん)のものを集めています。1986年12月12日に日本経済新聞の1面、春秋にとり上げられ大きな反響を得て、経営者自身の執筆出版の先駆けとなりました。写真はウッドリーム2階に展示してあります木偏百樹。

きり

きり


落葉高木。高さ15mにもなる。温暖地帯に生育する。中国、日本で 植栽される。
島の帰属で韓国と日本でもめている竹島か、中国揚子江流域か、日本の隠岐島が原産等、諸説が有る。
長さ30cm以上の葉で前年秋から枝の先に円錐花序を作る。
大阪城の北側に、豊太閣の家紋五三の桐にちなんで桐を 多数植栽、紫色の花の咲く5月はみごとである。
キリの  語源は、植栽後2年根元から台切し萌芽を仕立てることから由来している。
材は成長が早いため、軽く(比重0.3)、柔らかで熱伝導小さく燃え難い。のり付が良く、年輪がはっきりして、辺材、心材の区別なく木目の光沢が良い。いわゆる絹糸光沢である。
湿気を吸わず通さない上、伸縮分裂、反張せずそのため用途が多い。
箪笥、机、下駄、掛軸の箱、金庫の扉、彫刻、祭りの獅子頭、琴、羽子板、魚釣りの浮子、日本人形のシン、建築材では天井板、欄間、腰板、落掛、仏壇等、桐炭は軽柔均質で研摩用、火薬用、絵画用、女性の眉ずみにも使用される。