高野槙・コウヤマキ

樹木から木までの散歩道は広報誌「あたらしい大地」に木、樹木、木製品となどのエッセイを書くように依頼されて始めたものです。木偏百樹にある日本の樹木をより現代に合わせ、もう少し詳しい内容を入れるようにして始まりました。途中、委員会での編集方針がかわり、このコーナがなくなるまで15回連載(4年間)の読み物でした。



樹皮は繊維質が強く、フェルトのように柔らかく温かい。水を含むと膨張し、繊維に樹脂を含むため腐りにくい。この樹皮を砕いて繊維にしたのが「槙皮(まいはだ)」と呼ばれるもの。昔は荒物屋でも売られていた。桶、井戸の壁、和船の舟板の隙間などの水漏れ防止用パッキングとして利用されてきた。



神戸市立森林植物園 コウヤマキの林

神戸市立森林植物園 コウヤマキの林