椿・つばき

樹木から木までの散歩道は広報誌「あたらしい大地」に木、樹木、木製品となどのエッセイを書くように依頼されて始めたものです。木偏百樹にある日本の樹木をより現代に合わせ、もう少し詳しい内容を入れるようにして始まりました。途中、委員会での編集方針がかわり、このコーナがなくなるまで15回連載(4年間)の読み物でした。


椿の園芸は江戸時代から盛んで、明治末期には下火になったが、欧米には出島から伝わり、19世紀初頭から英国を中心にブームが起こり、現在でも人気がある。椿が流行し影響を与えたことに、フランスの小説家デュマの小説「椿姫」がある。デュマ自身の体験を元に、当時のパリの社交界の高級娼婦をモデルに、取り巻く男のひとりであった作者自身との恋愛風俗小説。それをオペラ化したベルディの椿姫は観客を魅了、一世を風靡した。グレタ・ガルボ主演によって映画化(1937)もされている。






八重垣神社の連理玉椿

島根県松江市佐草町 八重垣神社の連理玉椿