大阪関西万博が開幕して1か月が経過し、初めて会場に訪れる機会を得た。

 新しくできた夢洲駅の通路の広さに驚きつつ、会場に入ってすぐ目に入る
 「大屋根リング」の大きさに圧倒された。
 リングを下から見ると清水寺の舞台の下にいるような構造になっており、
 また、季節の花々に彩られた1周2キロの屋上リングからは各国のパビリ
 オンを見渡すことができ、素人ながら素晴らしい建築物だと感服した。

 世界最大の木造建築と話題の大屋根リングだが、木造に拘った理由として
 会場デザインプロデューサーである建築家の藤本壮介氏によると
 
「世界的に注目されている木造建築だが、日本は残念ながらまだ遅れている。
 持続可能な視点からも木材は二酸化炭素を吸収し、建築材料として木材を
 切った後には植林して森林を再生し、循環が生まれる。さらに日本は、世
 界一と言ってもいい1000年以上の木造建築の伝統がある。
 であれば、伝統と最先端の技術、森林資源を組み合わせ、いままでにない
 木造建築を作ることに意義がある」とのことで。

 やっぱ、木っていいよなぁ・・・

 木造の建築物が万博の顔になっていることは、木材団地の職員としても
 とても誇らしいことで。

 万博の顔といえば、頭に浮かぶのは「太陽の塔」

 1970年の大阪万博

 子供ながらに、独特なデザインの太陽の塔をはじめ、未来を感じさせるパ
 ビリオン、はじめて感じる「外国」にワクワクしたことを覚えている。

 今回の大屋根リングを子供たちはどう見ているのだろう
 万博会場で、世界各国の文化にふれてワクワクしているだろうか?
 
 今は、何のことかわからなくても、大屋根リングの大きさに触れ、世界に
 はたくさんの国があって、そこに暮らす人々の文化や暮らしは国の数だけ
 違うということ
 そして何より日本ってやるやん!!って少しでも心に残してくれたらと
 願う。

 ともあれ
 大屋根リングは必見。(個人の感想ですが)
 会場に足を運んで見て感じていただければ・・・と思います。



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