先日、組合員企業の㈱林田順平商店様が「東日本大震災」の復興支援交流の
 一つとして継続されている、自社で取り扱っておられるウリン材の端材を利
 用したベンチを石巻の小学6年生への卒業制作として寄贈するプロジェクト
 に同行させていただく機会を得た。

 この取り組みの詳細については、協同組合の広報誌にも特集として連載をし
 ているのでご覧いただくとして。

 あの未曾有の震災から12年が経過した。

 小学校6年生の卒業制作ということは、彼らは震災以降に産まれ瓦礫の中で
 町が復興を始めていく中で幼少期を過ごしてきたのだ。

 時が過ぎ、どんなに記憶が薄れていったとしても
 
 傷ついた町の中で
 傷だらけの大人たちの中で
 人々に支えられ、励ましあい
 さまざまな思いを感じてきたことだろう。  

 ベンチ制作の最後に

 子供たちはそれぞれに将来の夢等をポスターカラーで自由に書いて盛り上が
 っていた。

 石巻の市長になる!
 女優さんになる!
 漁師になる!
 学校の先生になる! 
 お金持ちになる! などなど

 頼もしい夢の数々が並ぶ中、多くの子供たちが書いていたキーワードは

 「人々を笑顔にする」
 
 この言葉に12年間の日々を感じた。
 
 きっと、彼らの元気いっぱいのあふれる笑顔は、今までもそしてこれからも
 多くの人に笑顔とパワーを与え続けていくことだろう。
  
 そして何より、彼らにも、笑顔あふれる彩りのあるこれからを、遠く大阪
 から心より祈る。



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