夏の終わりの風物詩といえば、

地蔵盆でしょ・・・とうなずいてくださる方も少なくないことを願ってコラム 
を進めることにする。

地蔵盆とは、毎年8月24日頃に街角に祀られている子供たちの守り神である
「お地蔵さま」のお祭りで、全国で実施されていると思いきや、関西を中心に
行われている風習なのだそうだ。
 
浴衣を着て近所の公民館等で、お地蔵様のお供え物のおさがりをもらって、近
所のおばさん達が準備した手作りの縁日で友達と遊ぶのがお決まりの行事だった。

これで夏休みも終わりやなぁ、二学期がはじまるんかぁーとか、子供ながらに思
いにふけっていたことを思い出す。

こういう地域の集まりの中で、子供たちは顔見知りが増えていき、自然と大人達
が見守る環境になっていたのだろう。
   
先週末

地元の飲食店の有志が中心となって企画した「夕涼み会」に参加した。
  
途中、強烈なゲリラ豪雨にもあったが、そのおかげか涼しくなって親子連れの方々
がたくさん足を運んでくれた。

楽しそうにゲームに参加する子供たち
出店者のたこ焼きや焼き鳥やピザ等をほおばる笑顔に
 
ふと、前述の地蔵盆を思い出した。

お地蔵さんが街角に祀られていなくても、子供の頃の楽しかった記憶をたどり
夏の終わりを感じながら地域を盛り上げようと集まった大人達がここにいる。

開催に向けて、様々な苦労があっただろう。
なら、その大人たちが動きやすい環境づくりこそが、今求められていることでは
ないだろうか。

政府は、異次元の少子化対策で様々な子育て支援を打ち出して、手当や給付金が
増えたのはいいことだとは思うけれど

異次元なんて大層な言葉を使って税金を使わなくても、できることはあるはず。

もっとシンプルに
昔ながらの風習なども参考にしたらどうだろう・・・。
もっと、国民にアイデアを求めたらどうだろう・・・。

小さなコミュニティのイベントに思う。



大阪木材工場団地協同組合に戻る