地下鉄サリン事件から、30年が経過したと朝のニュースで知った。
サリン事件をはじめとしたオウム真理教の騒動を知らない世代が増えてきた
ことに時の経つ速さ、そして自分の中で忘れかけていたことに驚きをかくせない。
あの日の二日後に
娘を東京ディズニーランドに連れて行こうと計画をしていた。
大きな事件のすぐ後に東京に行くかどうかと頭によぎったけど、事件のあった駅
にいくわけではないし、宿泊するのは千葉県だしとか不安な気持ちをごまかしな
がら、楽しみにしている娘にやめようとも言い出せず、東京に向かうことにした。
東京駅に降り立ち
あらゆる箇所に警官がたち、手荷物検査がそこかしこで行われ、想像を超える物
々しい雰囲気に、幼い娘の顔がこわばり繋いだ手をぎゅと握りしめたことを思い
出した。
足早に千葉へ向かい、夢の国は何事もなかったように娘を笑顔にさせてくれたけ
れど。
おびえた娘の顔をみて
もちろん全力で守るつもりだけれど、あの状況で自分に何ができるのか?
なんで止める選択をしなかったのかと後悔しつつ、ぜったいこの気持ち忘れないで
おこうと心に刻んだはずなのに
すっかり忘れていた。
1995年3月20日
14名が死亡し6300人以上の人が負傷
未だに後遺症に苦しんている方が多くおられる現実。
前代未聞のカルト団体の騒動は教祖とよばれた人間がいなくなっても、それを引き
継ぐ集団が存在しており、
今後、事件を知らない世代が新たな事件に巻き込まれないとも限らない。
人は忘れることはできても影響は消し去ることはできないのだ。
だから、
大切なことは、風化させてはいけない。
こういうことこそ、マスコミの方々はもっともっと積極的に取り上げるべきなんじゃ
ないのか!!と
テレビを見ながら一視聴者は思うわけであります。
で、自分の忘備録として
大人になった娘と、今、この事件について話をしてみようと思う。
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