協同組合の創立60周年記念事業で、沖縄県宮古島市を訪問する機会を得た。
宮古島といえば
・・・サンゴ礁の海がきれい
・・・宮古牛
のイメージがすぐに浮かぶけれど
バスガイドさんから興味深い話を伺った。
宮古諸島は大小8つの島からなる。
いずれも、サンゴが隆起してできた島々で、石灰を多く含むアルカリ性の土
壌のため、南国特有の「ハブ」はいないのだそうだ。
特産品のマンゴーを育てるには適していたが、アルカリ性を苦手とする「ハブ」
は、繁殖したり、生息しにくかったそうだ。
また、離島としては珍しく空港が二つあるのも驚いた。
メインとなるのは宮古島にある宮古空港で、この空港は旧日本軍の海軍飛行場
として建設された歴史がある。
もう一つは、伊良部島に隣接している下地島にある下地空港で、この空港は
国内のパイロットを養成するための訓練飛行場として建設されたそうだ、
現在は、新ターミナルが開業し定期便も就航している。
宮古島と伊良部島は、伊良部大橋という全長3,540mの通行料金を徴収しない
国内最長の橋で結ばれている。
思っていたより、本島とのアクセス条件も整っているし、何より苦手なハブも
いないし
輝く海にわたるその橋は絶景で、穏やかな風に吹かれて、こんな所でのんびり
と暮らせたらいいだろうなぁなんて思っていたら・・。
そんな魅力的な宮古島に、様々なリゾート開発が参入しはじめ、移住を希望する
人も激増し、島に移住バブルがおこり、家賃も急騰し島民の暮らしにも影響がで
はじめているのだとか・・・。
経済的に豊かになるのは良いことだけれど、この島の自然も守らなければいけな
い、島民の複雑な思いをよそに、インバウンドを中心とした観光客の増加や移住
希望者増加の波は、変えることができないだろう。
そういえば、中国の女性が購入したことでニュースになっていた沖縄の無人島で、
火災がおこったニュースを目にした。
20数名の人たちが島でBBQをしようとして火災になったのだとか。
水道も何も整っていない場所でなんと無責任な話だとあきれつつ、ふと宮古島の
方が漏らした言葉を思い出した。
「島に来るのであれば、どうか旅行客として遊びに来てください。」
そうなのだ。
素晴らしい自然の恵み豊かな島国であるこの国を、私たちはもっともっと知り、
大切に失わないよう守らなければいけないのだ。
だから、できること・・・そうだ、宮古の風にまた吹かれに行こう。
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