水蒸気が凍ったことによってできる小さな氷が空気中を舞い散る現象(細氷)を
そのキラキラ輝く様子からダイヤモンドダストと呼ぶ。

幻想的な光景と、氷が舞う微かな音をイメージして「天使のささやき」とも称
されている。
 
この現象を体感された方はいっらしゃるだろうか。

ダイヤモンドダストが発生する条件は、

 ・とにかく低い気温であること
 ・無風である事
 ・晴れ・快晴であること
 ・明け方、朝であること
 ・湿度があること
 ・視程が1㎞以上

等々の条件が重ならないとみられない貴重な現象で、このような条件が揃うの
は日本国内では、そのほとんどは北海道で、
 
1978年2月17日に、幌加内町母子里の北大演習林で氷点下41.2℃という最低気温が
記録され、これにちなみ同町に「天使のささやき実行委員会」が制定されたそうだ。
 
「厳冬」→イメージは、とにかく寒すぎる、つらい 痛い?等々

このマイナス条件を逆手にとって、雪の神秘を感じ北国の生活の楽しさや素晴
らしさを伝えようと、街内の若者達が中心となって厳冬の一夜を体験する「天使
のささやきを聴く集い」がはじまった。

冬の朝
呼吸に痛みを伴うほどの寒さの中
雑音も閉ざされ
幻想的な空間で
微かな氷が擦れ合う音に神経を研ぎ澄ませる・・・

それが、国内で経験できるなんて、日本はなんて自然に恵まれた国なんだろう。

大雪の被害に苦労を強いられている方々も多い中、何を呑気にとお叱りをうけそ
うではあるが、ご容赦いただくとして。
  
季節の移ろいや自然の有り様に則した生き方をする。

その中で、感じる「心」を、きっと天使はささやいているのだろう。
 
暦の上ではもう春だけれど、まだまだ寒い日が続く。

ダイヤモンドダストはみれなくても、天使は案外近くにいるかもしれない。

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