新しい年が始まりました。
お正月休みはどう過ごされましたか?
 
1月は和暦では睦月(むつき)と呼び、
親族が互いに往来し、仲睦まじく宴をする月であるからと言われている。

今年こそ、その言葉の通り、遠くにいる親族とあえる事を期待していたが
それは叶わなかった。
地元の神社に参拝にいくも、露店もなく静かなもので・・・。
 
静かな元旦は、家で家族とおせち料理とお雑煮をいただく。

「白味噌のお雑煮を食べるとお正月が来た!と、子供のころから楽しみ
だったよ」って、「正月でなくても白味噌のお味噌汁を食べたかったなぁ」
等と大人になった息子がつぶやく。

「それじゃ、お正月の特別感がうすれるやん」とかえしながら、ささやか
なひと時を楽しんだ。
 
我が家は丸餅(焼かない)に白味噌だが、地域によって面白いくらい特色が
あって、くじらやあわび、クルミ等が入った雑煮や小豆をつかった善哉の
ような雑煮もあって、それぞれのご当地によって多種多様。
  
そういえば、香川県の友人が、おばあちゃんの作るあん餅の雑煮は、どう
も好きになれない・・・なんて話を聞いたことあったなぁ。

一説によると
大晦日の夜に各家庭を訪れ、次の一年間を守ってくれる「年神様」へのお供
え物を料理して、共にいただくのが「おせち料理」や「お雑煮」とされ、こ
れは、古来から続く日本文化であり、そこには「神人共食」の概念があると
されている。
 
宴席で仲間の親睦を深めるように、神様と人が同じ食物を味わうことによっ
て繋がりを強くし神様のご加護を願う・・・そのベースにあるのは「和」の
文化なのだろう。

感染症との闘いも2年が過ぎ、感染拡大する度に人々が集うことを抑制して
きたけれど、コロナ渦を経て、今こそ、おせちに集う地域の食文化の結びつ
きや人々の絆に想いをいたすチャンスになるに違いない。
 
ともあれ、令和4年が始まりました。

ご当地のお雑煮を、現地に足を運んで食べれる様になるには、もう少し時間
が必要だけれど、和を大切にする日本人として、感染症に毅然と向き合って
いきたい。
 
今年もこの場所から丁寧に言葉を紡いでいきたいと思います。
  
皆様の笑顔の花が咲く1年となりますように。 心を込めて。


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