2020年春の選抜大会に出場が決まっていた高校球児たちの交流試合が、甲子
園球場で開催された。

一度きりの試合ではあったが、どの選手もはつらつとしていて、最後の一球まで
懸命にプレーする姿に感動した。

応援団もいない、関係者のみの無観客の球場の中で、選手たちの息遣いが感じられ、
仲間達への掛け声や金属バット音の響きが心に染みた。

地方予選を勝ち抜いて、いざ甲子園!という矢先の感染症による大会中止の決定は
気持ちの整理もつかなかったことだろう。 

その中で、実現した甲子園での交流試合は唯一無二の大会となった。
最高の舞台で、特別な夏を経験したことは、きっと彼らのこれからの糧になると
信じたい。

他の競技は中止している中で、野球は特別なのかとのご意見もあるとは思うが、そ
こはご容赦いただいて・・・。

夏祭りも花火大会ない、帰省もレジャーも旅行もままならない夏。
 
当たり前だった日常は、何にもかえがたい豊かな日々だったのだと思い知らされた。

たとえ、この感染症が収束したとしても、もう元通りの暮らしにはならないだろう。
どんな形で日常が変わっていくのだろうか、まだまだ分からないことばかりで不安
な気持ちばかり先行するが、
 
特別な夏を、不運として終わらせるのではなく、甲子園で野球ができた喜びを胸に、
それぞれに次の目標に向かって歩もうとしているあの高校球児たちのことを思い出
そう。

勇気がでますね!

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